※注意:以下解説等に作品のネタバレが含まれている場合があります。また、一部解説に誤りがある可能性もあります、ご了承ください。
youtube等でもよく解説されている話題になりますが、ライトセーバーを用いた剣術にはフォーム(型)があり、大きく分けて7種類あります。
フォーム0
積極的な攻撃は本来ジェダイの戦い方ではなく、フォームⅠよりも更に基礎的なのがフォーム0。出くわすあらゆる問題に非暴力的解決を見つけることを意味し、「鞘から抜かれないのが最良の刃だ」という言葉がある。
フォームⅠ:シャイ・チョー
ヤングリング(ジェダイ訓練生)の訓練で使われる基本的な最も古い型であり、古代の剣技の鍛錬から生まれたものです。別名「決意」「サーラックの道」「決まりのフォーム」とも呼ばれるこのフォームは他の戦闘型を習得するための基礎ともなる。
基本は攻めと守り(あるいは「かわし」)を行い、訓練生はこのフォームを正しく身につけるために「ヴェロシティ」(二人一組で攻めと守りを繰り返す訓練)において何度も足の運び方を学ぶ。
パダワンはフォームⅡ以降のひとつかそれ以上を習得し、それまでに身につけた戦闘技術を高める必要がある。
フォームⅡ:マカシ
古典的ライトセーバー戦闘型ⅡはフォームⅠを発展させた型で、「競争型」あるいはインナー・リムの奇妙なクリーチャーにちなんで「イサラミリ戦法(イサラミリの型)」とも呼ばれる。これはライトセーバー同士の戦いに適した型で、6つの伝統的型のうち最も優雅な型です。
マカシは力や強さよりも自制心や精密さを前面に出しており、正確な攻撃とバランスのとれた足運びに特徴があります。その為、力任せに振り回すようなことはしてはならず訓練を積む必要がある。
ライトセーバーは片手でつかむ事から、上級者はカーブド・ヒルトを含めよくバランスのとれたライトセーバーを好んで使います。
ドゥークー伯爵の特徴的なライトセーバー:画像出典ー通販サイトライトセーバースタイルー
映画ではドゥークー伯爵が熟練者として有名で、曲がった特徴的なライトセーバーを所持しているのがわかります。CGアニメ「クローン・ウォーズ」ではその弟子のアサージ・ヴェントレスも似たライトセーバーを使用しますが、これはアニメ「クローン大戦」でドゥークー伯爵から貰ったものでした。
ちなみに、通販サイトライトセーバースタイルでは、ドゥークー伯爵のとオリジナルがあります。リンクは以下です。
フォームⅢ:ソレス
防御を最重要視したフォームで、別名「マイノックの型」、「はね返しのフォーム」とも呼ばれライトセーバーをブラスター光弾に対する盾として使用する。
オビ=ワン・ケノービはこのフォームの熟練者で、エピソードⅢの小説版ではメイス・ウィンドウに「ソレスのマスター(ザ・マスター)」と賞賛されています。
フォームⅣ:アタル
アクロバティックなジャンプ、回転、ひねりを加えた動きにより、敵に飛びこんでいくような攻撃を加えるフォームで、「積極型」、「ホーク=バット戦法」とも呼ばれる。
これを使う者はほぼ常に攻撃態勢に留り軽業師の様な戦闘スタイルなので、動きは数えきれないほど種類があり速度とスタミナをフォースで強化できる能力を持つジェダイに最も適している。
1対1の戦いに有効の為、複数の敵に対しては達人でもない限りフォームⅤに切り替えることが推奨されている。
使用者としては、ヨーダ、ダース・シディアスが有名で、ヨーダの様な小柄な種族は身長差を補うのにも適している。
フォームⅤ:シエン/ドジェム・ソ
フォームⅢでは十分な反撃のチャンスがないと考えたジェダイ・マスター達によって作られた防御の型が発展してより攻撃的となった2つの面を持つ型で、「忍耐の型」、「クレイト・ドラゴン戦法」とも呼ばれる。
この型を修める者はどちらの面も等しく身につける必要があるが、ほとんどのジェダイが片方を好む傾向があります。
シエンはバリア・オブ・ブレイド(刃の壁)のテクニックを用いて敵のブラスターをあらゆる方向へ跳ね返して最大のダメージを相手に与えるためにライトセーバーのトンネルを作り出す戦法。
シエンを使うことで、ブラスターを特定の標的に向けて跳ね返せる。:画像出典ー「ジェダイの書」ー
ドジェム・ソは同じ哲学に従い、敵の攻撃をそのまま敵に返す。しかし、こちらはブラスターではなくライトセーバーとの戦いにて最大の効果を挙げる。流れるような突き返しが特徴で、強引な敵の攻撃を偏向して即座に反撃に移る。例として、頑丈なアーマーにも有効な攻撃手段となるフォーリング・アヴァランチ(頭上からの荒々しい一撃)はどんな防御も突き崩すことが可能です。
フォーリング・アヴァランチはドジェム・ソの動きでフォースを用いて強さを強化し、ライトセーバーを打ち下ろす。:画像出典ー「ジェダイの書」ー
フォームⅥ:ニマン/ジャーカイ
力技ではなく、バランスとハーモニーに焦点を当てたフォームで、「中庸の型」「ランカー戦法」とも呼ばれる。
戦闘によるキャリアを築く道を選ばなかったジェダイ・カンセラーたちが好んでこの型を使用擦るため、一般的に「外交官の型」として知られている。
フォームⅥはすべての型の中で最もバランスが取れていて、フォームⅠ~Ⅴすべてのフォームの長所を引き出して作られた極めて実用的なフォームです。しかし、各フォームの長所に比べて少し劣る器用貧乏の側面があります。
ジェダイ・カンセラーたちは時間のほとんどを研究や平和を保つために費やすため、他の型より習得自体はしやすい。
また、リラックスした戦いを補うためにフォースを戦闘に統合した戦法が勧められる。これにはドロー・クローサーとプッシング・スラッシュという二つの特筆する動きがある。
ドロー・クローサーは、ジェダイがテレキネシスで相手をセーバーが届く範囲に引き込むこと。
ドロー・クローサー:画像出典ー「ジェダイの書」ー
プッシング・スラッシュはジェダイがフォース・ブラストを放ち、敵を切ったあとで遠くに飛ばすこと。
プッシング・スラッシュ:画像出典ー「ジェダイの書」ー
ニマンは2本の刃で戦うことも多い戦闘スタイルです。そして、二刀流の業をジャーカイと呼ばれている。
フォームⅥ自体がこの難しい技の基礎的訓練の役割があり、2本目のセイバーは可動範囲が広いショート・セーバーを利き手ではない方に使うのを推奨されている。映像作品では途中で2本目のセイバーを使用し始めたアソーカ・タノが有名です。
また、クローン戦争時代にグリーバス将軍が四刀流を披露しましたが、ジェダイ・ホロクロンにて多くの手足を持ったマスター・スクウェリという人物が六本のセーバーで戦うさまが記録されている。
フォームⅦ:ジュヨー/ヴァーパッド
ライトセーバーの上級テクニックとして存在し、多くのジェダイがこれを学ぶ必要さえ無いとされている。感情を大胆に利用したスタイルだが、ジェダイをダークサイドへと誘う扉を開くものでもあり最も論争を呼ぶ戦闘型。
ジュヨ―には「ヴォンスカー戦法」というあだ名がついているが、「残忍なフォーム」として知られている。
危険に満ちた予知できないこのフォームは、コントロールされた情熱の導きのもとで使うが、正しく使うことはジェダイの核となる教えの一つの「感情はない、平安がある」に違反しているようにも見える。
メイス・ウィンドゥが熟練者として有名で、ジュヨーから派生形のヴァ―パッドを開発したのは彼自身。ダークサイドに落ちるリスクがあり、ジェダイで暗黒面に堕ちずに習得したのは彼のみとされている。
番外編:ブラ=サガリ、チノ=リ、セン=プウキ
ブラ=サガリはオビ=ワンが映画にて披露した技で、一見ただぶら下がっている様に見えるが勝利フラグを立てることができる。この技の発動時、一旦自身の武器を失う必要がある。
画像出典ー「スターウォーズ エピソードⅠ」ー
チノ=リはブラ=サガリをマスターしたオビ=ワンが開発したブラ=サガリの上位奥義で、「I have the high ground(地の利を得たぞ)」とオビ=ワンが言ったことで名付けられた。
画像出典ー「スターウォーズ エピソードⅢ」ー
セン=プウキはグリーバス将軍が使用する技で、見ての通りの技です。フォームⅡの熟練者のドゥークー伯爵にライトセーバーについて教えてもらったのに何故かこういうフォームになった。
画像出典ー「スターウォーズ エピソードⅢ」ー
別名シバ=カリキとも呼ばれるが、冗談を置いておくと私個人はフォースの使えない「フォームⅤ:シエン/ドジェム・ソ」の行きついた先ではないかと考察してます。
4本のライトセーバーの内、2本をシエン(回転による防御)と残り2本をドジェム・ソ(突きなどの攻撃)かと考えています。
参考文献
- 2014年発売された書籍「ジェダイの書」
- 「完全保存版ビジュアル大百科スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア」
- 「スター・ウォーズ ビジュアル事典 ジェダイの謎 全解明」
- 「スター・ウォーズ」関連各映像作品