※注意:作品を一通り観ている前提の話になります。また、レビューはあくまで個人の感想に基づくものです、ご了承ください。
今回は「トップガン」のDVD・Blu-ray特典の音声解説について言及します。
の音声解説(オーディオコメンタリー)レビュー一覧はこちらから。
目次
収録されている音声解説
収録されている音声解説は「製作ジェリー・ブラッカイマー、監督トニー・スコット、 脚本ジャック・エップス、マイケル・ガルピン大佐、 退役少将ピーター・ベティグルー、マイク・マッケイブ中将による音声解説」で、DVD・Blu-ray共に収録されています。
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製作ジェリー・ブラッカイマー、監督トニー・スコット、 脚本ジャック・エップス、マイケル・ガルピン大佐、 退役少将ピーター・ベティグルー、マイク・マッケイブ中将による音声解説
この音声解説のメンバーは以下の通りです。
- ジェリー・ブラッカイマー氏:製作
- トニー・スコット氏:監督
- ジャック・エップス氏:脚本
- マイケル・ガルピン大佐:映画ではミグを操縦
- 退役少将ピーター・ベティグルー氏:元トップガン、通称バイパー、映画の技術指導
- マイク・マッケイブ中将:通称ウィザード、脚本・企画会議から関わった「トップガン」の顧問
私の評価と感想
私の評価: (5 / 5)製作後18年後に収録された音声解説で、冒頭約11分は監督・製作・脚本たちの製作にかかわるなれそめを交えた自己紹介があり、映像と関係なく各々が話し続けます。
しかしその後、物語中の内容と実際のトップガンたちの話(公私・時代幅広く)、キャスティングのなれそめ、モデルがある役作り、現実とハリウッド的な改変・表現等深く解説をしています。
本物の元トップガンや軍人が製作に関わり音声解説をしている為、非常に分かりやすく現実に則した内容と創作的な演出の違いがはっきりします。
また、終盤のミッションにおける解説は特にシーンごとに細かい解説があり、実際に飛ばした戦闘機・同乗した俳優・本物のミサイルの発射・撃墜時の模型の話があります。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
- トップガンの盾は実際には存在せず、競う感覚が欲しくて設定。
- 通称は自分ではつけない:ある男が自分に”シャーク”と名前をつけた結果、除隊まで”ざこ(minnow)”と呼ばれた。
- カメオ出演:チャーリーの相手の年配男性はピーター・ペティグルー氏で役名はサイデンソール。
- チャーリーが民間人設定なのは将校がほかの将兵と関係することはご法度なため。
- 製作費は1650万ドル:政府の協力のお陰で請求は燃料代のみ、しかしF14を1時間飛ばすのに1万ドルかかる。
- 管制塔の真横をわざと飛行するシーン:禁止行為だがボーゾという過去本当にやって窓ガラスを割ったマーベリックのような飛行士が行った。
- マーベリックの父に関する物語:ウィザードの父が元ネタ。
- エレベーターでの会話シーン:追加撮影でチャーリーが帽子をかぶっているのはチャリー役のケリー氏が別の映画のため髪の色が違っていたから。そしてトム氏の髪も長くなっている。
- 作中の相棒の死:ウィザードの友達のバレットの実際の事故に基づいている。しかし、製作期間中に実際に起きた事故や死亡もあり、その件も解説している。
- 終盤のミッションの敵は北朝鮮の設定だが、いざ撮影となった際に国交の問題で国務省からの通達で名前を出さずに敵の正体をあいまいに表現。
こんな人におすすめ
今作が好きな人だけでなく、本物の軍やトップガンについての話を知りたい方にもおすすめです。