※注意:作品を一通り観ている前提の話になります。また、レビューはあくまで個人の感想に基づくものです、ご了承ください。
今回は「プレデター2」のDVD・Blu-ray特典の音声解説について言及します。
その他映画等の音声解説(オーディオコメンタリー)レビュー一覧はこちらから。
目次
収録されている音声解説
収録されている音声解説は「スティーブン・ホプキンス監督による音声解説」と「ジム・トーマス&ジョン・トーマス(脚本)による音声解説」で、多くのDVD・Blu-rayに収録されています。
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スティーブン・ホプキンス監督による音声解説
この音声解説のメンバーはスティーブン・ホプキンス監督一人です。
私の評価と感想
私の評価: (3 / 5)キャスティング・俳優の紹介と軽いエピソード、スタントやロケ地や撮影方法等音声解説としては無難な内容です。
前作との比較と製作時の違いや撮影時のハプニングも多めでした。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
- 前作主演のアーノルド・シュワルツェネッガー氏も出演予定だったが、その時期ターミネーター2に出演していて未出演。
- 編集段階で今作の海賊版が出る。(なぜ出回ったのかは謎)
- プレデターが女性の妊娠を確認:本物の胎児の超音波映像をそれらしく加工
- 今作はNC17指定(18歳未満・17歳以下鑑賞禁止)を受けた初めての映画で、指示に従って20カ所以上カットすることでR指定
- 食肉処理場の屋上:撮影の許可はとってても何故か住人から苦情、撮影の銃声に反応して怒鳴り声と銃声(撃ち返し)があった。
- 終盤にエレベーターの下から落ちて宇宙船に到着:「不思議の国のアリス」をヒントに製作
- 宇宙船内は足元が見えない程のスモーク:プレデターが後ろ向きに倒れるのは大変で、ケガを防ぐため。
- ダニー氏はレイカーズファンで、終盤の複数のプレデターの内の2人はレイカーズの選手が演じた。
こんな人におすすめ
メイキング等今作の製作に興味がある方におすすめです。
ジム・トーマス&ジョン・トーマス(脚本)による音声解説
この音声解説のメンバーは前作「プレデター」と今作の脚本のジム・トーマス氏とジョン・トーマス氏です。
私の評価と感想
私の評価: (4 / 5)製作現場での具体的な苦労・工夫や物語、具体的な設定等幅広いです。
また前作・今作の監督の相違点や前作主演のアーノルド・シュワルツェネッガー氏とのエピソードが深く語られることも多いです。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
プレデターの設定関連
- 本来プレデターは異星人のハンター軍団による人間狩りで多種多様に種族がいる予定だったがややこしいので1種類にした。
- プレデターは狩場を求め熱につられてやってきて、今作は紛争だけでなく地球温暖化とも関連を示唆。
- プレデターのスーツは電磁作用を発生させカムフラージュする電気工学の検出装置が搭載され背景をサンプリングし体表面に映し出す:この映画が国防総省で上映され、調達を担当する司令官が装置が欲しいと開発を開始した。
- プレデターのルール:姿をカムフラージュして強そうな獲物を探し、脅威と見なさない武装しない者や子供は殺さない、死体を戦利品として獲物に応じて武器を使い分ける。
- 傷の治療:プレデターは独自の技術を用いて集めた物質の分子構造を必要な物質のものに変化させる:1作目での没案
- エイリアンの頭蓋骨:ただの思いつきで置いたが後の映画AVP(エイリアンVSプレデター)の監督が観て映画化を決意。
前作の主演(アーノルド・シュワルツェネッガー氏)関連
- 続編の製作自体はコミックの成功を待つ必要があったがジョエル氏が会社を説得、当初アーノルド・シュワルツェネッガー氏を軸にストーリーを考えてた。
- ジム氏とジョン氏は映画製作前にサンタモニカで救助員をしていて、その時写真撮影していた際にボディビルダーの時のアーノルド・シュワルツェネッガー氏に出会う:1975~6年くらいでその段階で彼は「いつかカリフォルニアの知事になる」と言い、政治に興味がありメキシコロケでも政治の話をしている。
その他製作裏・設定
- 役人の名前がキース:E.T.の設定の真似
- 遠い未来ではなく近未来(製作時から見た)で、社会的崩壊の真っ只中にある世界でかつての文明社会は警察に残るのみで秩序は崩壊。
- ジャマイカ人ギャング:内容は創作だが実際の抗争記事の元ネタがある。
- ジャマイカ人:ボスのキング・ウィリーの元に連れていく車内の人はプロの役者ではなく、路地のごみもセットではない。
- ホームレス役:ロケでエキストラを使うがあまりにも多く本物や他キャストが混じる。エキストラは基本的に近所の住民。
こんな人におすすめ
今作の裏設定・製作背景が知りたい人だけでなく、前作についての情報も得たい方にもおすすめです。