※注意:作品を一通り観ている前提なのでネタバレが含まれています。また、レビューはあくまで個人の感想に基づくものです、ご了承ください。
今回は「マイティ・ソー バトルロイヤル」のBlu-ray特典の音声解説について言及します。
その他映画等の音声解説(オーディオコメンタリー)レビュー一覧はこちらから。
収録されている音声解説
今作の音声解説は監督のタイカ・ワイティティ氏一人です。
現在、 DVD・Blu-rayはいくつか発売されており、DVDには本編のみ収録ですが映像特典・パッケージの総合的な観点ではDVD・Blu-ray1枚ずつの2枚組セットがおススメです。
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それ以外のBlu-ray単品もAmazon等で選べますが、物によっては本編のみの海賊版などいい加減なこともあるので注意が必要です。
タイカ・ワイティティ(監督)の音声解説
私の評価:
最初のオープニングから音楽に合わせて適当に歌いだし、明らかに冗談の情報を話し出したりとかなりふざけていますが、解説自体は結構ちゃんとしています。
しかし、実は幼い娘を連れてきており、開始50分くらいで自己紹介・雑談後他映画に遊びに行き、エンディング前に帰ってきて他映画の話をしながら終わりの挨拶とかなり自由です。
解説はアーティストや作曲家・ミュージシャン、スタント俳優等幅広い製作関係者についてや元になったコミックや裏設定・小ネタと豊富です。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
元ネタ・裏話
- 悪魔スルト:頭の部分はブーメランがモチーフ(監督がオーストラリアで貰ったプレゼント)
- スカージが使うダンベル:監督が「グリーン・ランタン」撮影時(俳優として)に通販で購入
- ヘラが最初に取り出す武器:コミックの神殺しのゴアの武器
- ソーに電気を流すコイン状の装置:服従ディスクといいコミック版のハルクに登場
- 本来グランドマスターの肌は青:映画「ボクの彼女は地球人」でのジェフ・ゴールドブラム氏の役を思い出されたら困るなので、顎に青い線だけいれた
- ミーグとコーグ:コミック版のハルクに登場
- ヘラの手下の大きい狼:コミックにも登場するフェンリス
- ヴァルキリーのタトゥー:監督がデザイン
- ソーがハルクをみて「仕事仲間だ」発言:キャスト・スタッフではなく撮影現場に遊びに来てクリス・ヘムズワース氏と仲良くなった子供が考えた。
- コモドールの船:色のモチーフはオーストラリアの文化に刺激を受けてアボリジニの旗の色
- ヴァルキリーの船:色のモチーフはニュージーランドの先住民マオリの旗の色
- サカールのチェイスシーンに出てくる船には名前が設定:すべてホールデンの車名から
- コーグと共に行動する戦士には各人に名前が設定:名前の多くは監督の友人から
- スカージがアスガルドの民を守るために地球の武器で戦う:コミックのエピソードを参照
- スルトがアスガルドの崩壊に関わる:北欧神話に出てくるラグナロクを参照
監督・その他俳優の出演
- 悪魔スルトのモーションキャプチャー:監督
- スカージ役のカール・アーバン氏:監督の友人でニュージーランドの俳優
- 演劇のロキとソー:ロキ役は「幸せへのキセキ」主演俳優マット・デイモン氏、ソー役はクリス・ヘムズワース氏の実兄ルーク・ヘムズワース氏
- ドクターストレンジとの共演:今作で最初に撮影で本格的な撮影の8ケ月前。主にCGIではない撮影で、ベネディクト・カンバーバッチ氏がロンドンで撮影していたからクリス・ヘムズワース氏と現地に向かい一緒に撮影
- グランドマスターの腹心のトパーズ:演じたレイチェル・ハウス氏は監督の作品の常連
- ミーグはスタントマン、コーグは監督が演じている。
- 顔が3つあるキャラ:右端の顔は監督
- ハルクと戦闘後のソーを看護:看護人の中に監督とクリス氏の妻、エルサ氏とチェルシー氏がいる
その他設定
- 偽物のガントレット:オーディンの目的は偽物を保管することで宇宙の人々を安心させようとしている
- ヘイムダルについて監督の考察・解釈:前作でオーディンに捕らえられたヘイムダルは裁かれる前に逃げ出し長い間森で暮らしていてヘラが現れることも分かっていた。
- ソーの全力でもヘラは倒せず、アスガルドが力の源ならそれごと破壊の必要性がある:今作の前提としてラグナロク(世界の終末)ではアスガルドの破壊を前提に製作、その際に考えた設定として必要な悪者を倒すために惑星を潰す正当な理由
こんな人におすすめ
冗談や話がそれることも多いですが、今作が好きでより深く知りたい方におすすめです。
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