※注意:作品を一通り観ている前提なのでネタバレが含まれています。また、レビューはあくまで個人の感想に基づくものです、ご了承ください。
今回は「スター・ウォーズ エピソードⅣ 新たなる希望」のDVD・Blu-ray特典の解説コメンタリーについて言及します。
その他映画等の音声解説(オーディオコメンタリー)レビュー一覧はこちらから。
2種類の音声解説
「スター・ウォーズ エピソードⅣ 新たなる希望」では2種類の音声解説があり、下記のメンバーで行っています。
- 音声解説(ジョージ・ルーカスとスタッフ&キャスト):ジョージ・ルーカス/キャリー・フィッシャー/ベン・バート/デニス・ミューレン
- 音声解説(キャスト&スタッフによるアーカイブ&インタビュー収録):ケニー・ベイカー、ベン・バート、リチャード・チュウ、アンソニー・ダニエルズ、ピーター・ダイアモンド、ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、スチュアート・フリーボーン、アレック・ギネス、マーク・ハミル、ポール・ハーシュ、ゲイリー・カーツ、ジョージ・ルーカス、ピーター・メイヒュー、ラルフ・マクォーリー、デニス・ミューレン、ノーマン・レイノルズ、フィル・ティペット、ロバート・ワッツ
DVDの方には前者のみで両方の解説がついてるのはBlu-rayの方だけです。
更に劇場公開版が観られるディスク媒体はDVD2枚組のみなので、購入は何を求めているか次第で非常に難しい選択です。
音声解説(ジョージ・ルーカスとスタッフ&キャスト)
各役職及び肩書
- ジョージ・ルーカス:監督・脚本
- キャリー・フィッシャー:俳優(レイア・オーガナ役)
- ベン・バート:ロボット等の声・音の製作
- デニス・ミューレン:視覚効果の監修(本作では第2カメラマンでクレジット)

感想
解説者同士の掛け合いは無く、別撮りで繋げていると思われます。
そして、説明口調で雑談はなく解説です。
内容としては映画業界の歴史やスター・ウォーズ全体の話、今作の製作秘話といった具合に幅広く、少なくともepⅠ~epⅥ(又はepⅣ~epⅢ)すべてを観ている前提です。
特別編の解説ではありますが一応新たな映像・編集について触れているものの、ほとんど製作当時や映画公開時の話が多く変更点について言及する箇所は少ないです。
黒澤明監督の影響を受けた等よくあるスター・ウォーズ豆知識も多く登場します。
こんな人におすすめ
特にスター・ウォーズシリーズ初心者の方は映画作品を一通り観た後、ブログ等で調べたり人に色々聞く前に一旦この音声解説を楽しむと丁度よいと思います。
音声解説(キャスト&スタッフによるアーカイブ&インタビュー収録)
各役職及び肩書
- ケニー・ベイカー:俳優(R2-D2役)
- ベン・バート:ロボット等の声・音の製作
- リチャード・チュウ:映像編集
- アンソニー・ダニエルズ:俳優(C-3PO役)
- ピーター・ダイアモンド:俳優(タスケンレイダー役)
- ジョン・ダイクストラ:SFXスーパーバイザー(特撮監督)
- リチャード・エドランド:視覚効果スタッフ
- キャリー・フィッシャー:俳優(レイア・オーガナ役)
- ハリソン・フォード:俳優(ハン・ソロ役)
- スチュアート・フリーボーン:メイクアップアーティスト
- アレック・ギネス:俳優(オビ=ワン・ケノービ役)
- マーク・ハミル:俳優(ルーク・スカイウォーカー役)
- ポール・ハーシュ:編集技師
- ゲイリー・カーツ:プロデューサー
- ジョージ・ルーカス:監督・脚本
- ピーター・メイヒュー:俳優(チューバッカ役)
- ラルフ・マクォーリー:コンセプトアーティスト
- デニス・ミューレン:視覚効果スーパーバイザー
- ノーマン・レイノルズ:プロダクションデザイナー(設計の総責任者)
- フィル・ティペット:特殊効果スタッフ
- ロバート・ワッツ:映画プロデューサー

印象的なコメント及び感想
(アーカイブ&インタビュー収録)なので各音源が明らかに違い音質も様々です。
人数が多い分キャラクターの登場やシーンごとにキャスティングの裏話や当時の苦労した点など様々なことが分かり、先述の解説よりも幅広く話があって少しでも映画の小ネタ・裏話に興味がある人にはおススメです。
あと、個人的に特に気になったものがあったので2つ紹介します。
両方ジョージ・ルーカス(監督・脚本)のコメントで要約しますが、個人的にインパクトが強いです。
- 現代の技術を使えば昔の映画をきれいに修正できる。画家が数年後に自分の作品に手を加えるのと同じであり、誰でがやることで製作者本人がするのは自由。しかし、製作者本人ではなくスタジオや他人がするのはダメ。
- 昔の作品のクレジットでは部門長の名前だけでしかも主役級は冒頭に出す必要があった。しかし、冒頭はタイトルだけにして貢献した人全員を載せたいと交渉した結果、4分半の長いエンドロールになった。今の様に長いエンドロールを最初に始めた者として責任を感じるがクレジットは最後が良い。
前者は今作の様に修正することへの是非の考えを述べていると思われ、私個人の意見としても修正は良いです。
しかし、修正する度にver○○や特別編等を明記するした方が良く、現在の様に差別化せずに唯一のバージョンとして出すのは良くないと思います。
次に後者については普通に驚きました。
確かにいくつか古い作品を確認してみたところ、短いエンドロールでしたがこれから古い作品を観る際にはその辺りも気にしてみようと思いました。
こんな人におすすめ
様々な話を聞けますがインタビュー集なので、今作の製作に関わった人たちの話を純粋に聞いてみたい方におすすめです。
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