※注意:作品を一通り観ている前提なのでネタバレが含まれています。また、レビューはあくまで個人の感想に基づくものです、ご了承ください。
今回は「X-MEN:ファイナルディシジョン」のDVD・Blu-ray特典の音声解説について言及します。
その他映画等の音声解説(オーディオコメンタリー)レビュー一覧はこちらから。
収録されている音声解説
収録されている音声解説は「ブレット・ラトナー(監督)、サイモン・キンバーグ(脚本)、ザック・ペン(脚本)」と「アヴィ・アラド(製作)、ローレン・シュラー・ドナー(製作)、ラルフ・ウィンター(製作)」の2種類で、多くのDVD・Blu-rayに収録されています。
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ブレット・ラトナー(監督)、サイモン・キンバーグ(脚本)、ザック・ペン(脚本)による音声解説
この音声解説のメンバーは以下の通りです。
- ブレット・ラトナー氏:監督
- サイモン・キンバーグ氏:脚本
- ザック・ペン氏:脚本

基になるコミック、脇役ミュータント、俳優や脚本・演出について幅広く解説されており、特に今作のストーリーの解釈・元となる原作とその内容の改変・製作背景を知る上で役に立つと思います。
コアなファンからの批判を理解しつつ自分たちの解釈を話しています。
また未公開映像にも言及し、他DVD・Blu-rayの特典映像で見れます。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
- MARVELのロゴ:2作目と異なりすべてコミック画で本作のプロットで構成し、実はストーリーが分かる内容。
- 冒頭のジーン宅でのカメオ:C・クレアモント氏(XMEN原作者)とスタン・リー氏が登場。
- デンジャールームでの巨大ロボ(センチネル)の頭:「Days Of Future Past」をイメージ。
- マグニートーの役回りは悪党のリーダーではなく反逆者かテロリスト:チエ・ゲバラのイメージで、写真も持っていて彼を参考にした。
- プロフェッサーXの自己犠牲の目的:とりあえず犠牲はクレジット後に解決し、XMENの成長を目的として行動。
- キュアを打たれたミスティークが政府に告げ口:本当に裏切ったのか実は手伝ったのかの解釈は観客に委ねる。
- イギリスでは頭突きはR指定でカット(サッカーが原因)。
- ラストの学校:冬に撮影で植物はなく、植物はすべてCG木は枝のみでCGの葉。
- エンドクレジット後の映像:エグゼビアは生まれたとき双子で片方仮死状態、彼のパワーで脳が損傷で脳死、今までモイラの施設にいたがプロフェッサーは意識をそちらに移した。続編で出るなら体は双子で歩ける(実際の続編では歩けなかった)このシーンは予定にも入っておらず昼休みに撮った突然決まったもの。続編を狙ったのではなくファンのためのお楽しみの一つ。
こんな人におすすめ
納得のいかないコミックファンがいる前提でも解説しているので、不満がある人~普通に楽しんで観れた人等幅広くおすすめです。
アヴィ・アラド(製作)、ローレン・シュラー・ドナー(製作)、ラルフ・ウィンター(製作)による音声解説
この音声解説のメンバーは以下の通りです。
- アヴィ・アラド氏:製作
- ローレン・シュラー・ドナー氏:製作
- ラルフ・ウィンター氏:製作

視覚効果、ロケ地、セット等技術の専門的な話が多めです。
撮影監督や小道具係など度々担当したスタッフについて言及しています。
小ネタ・製作裏話
音声解説にある内容を軽くピックアップして下記にまとめました。
- クリス氏とスタン氏のカメオ出演:クリス・クレアモント氏はXMENのライターで映画2作目のノベライズも担当した。
- デンジャールーム:地元警察と消防署を騒がせた。そこでの敵はセンチネル(デザインは違うが後の作品で登場)。
- サイクロプス役のジェームズ・マーズデン氏:「スーパーマン リターンズ」に出演中なので出番を減らしつつ最大限に活用。
- ビーストの登場:ケルシー・グラマー氏は本当に逆さ吊りで宙返りも練習して成功。
- プロフェッサーXの車いす:今作製作前に売ったので高値でレンタルした。
- ニュースのレポーターの役は本物のレポーターが演じた。
- ローガンがバイクで出発:1作目と同じ映像。
- マグニートーが橋を下すときのセリフ「チャールズは懸け橋になりたがってた」:原作にもありスタジオの会長に提出したページ。そのページが今作の企画の始まり。
- ウルヴァリンを投げ飛ばす技:ファストボール・スペシャル
- エンドクレジット後の映像:監督・脚本の音声解説と異なり最初から計画してたと発。。
こんな人におすすめ
多少ストーリー等に言及しているものの、メイキングに近い製作現場の話が多めです。
なので、今作の製作背景等を深く知りたい方におすすめです。
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